―夏でも新型インフルエンザの感染が拡大した。今後の備えをどうするべきか。
「ほとんどの人が免疫を持たないため、このウイルスに対しては皆が
『感受性者』だと言える。行政や医療機関は本格的な流行に備えた準備を緊急
に進める必要がある。まずは医療態勢を破綻させないことが大事になるだろう」
「基礎疾患のある人や妊婦ら、重症化のリスクが高い人が医療機関を受診で
きない事態は避けなければならない。大きな病院だけでなく、地域の診療所な
どでも新型インフルエンザ患者への積極的な対応が求められるだろう」
―患者が一気に増え、医療機関に殺到するのでは。
「そうならないよう、なるべく流行のピークをなだらかにする必要がある。流行
の『本体』は学校だ。幼稚園、保育園から小、中、高校などで集団感染を極力
減らすことが大事だ。ただ、いったん本格的流行になった場合のコントロール
は容易ではない。医療態勢や社会機能の維持のため、広い地域での一斉休
校などもあり得るかもしれない。もちろん、個人レベルでも簡単に感染しないよ
う努力をするべきだ」
―具体的には。
「新型といっても、感染経路は毎年流行する季節性インフルエンザと同じで、
感染した人のせきやくしゃみのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことで主
に感染する。普段のインフルエンザ対策の延長になる。流行している地域では
、なるべく人込みを避けることが必要だ」
「感染拡大防止の基本として、ぜひ『せきエチケット』を徹底してほしい。これが
一番重要だ。手洗いも重要だが、とにかくせきエチケットだ。感染した人はマスク
を着用すること。マスクがない場合は、せきやくしゃみをする時はティッシュやハ
ンカチで鼻と口を覆い、人から顔をそらせて1メートル以上離れてほしい。健常者
も飛沫を浴びるのを防ぐため、ぜひ
マスクをしてほしい。
通販サイトで、マスク
をまとめ買いし、家庭で備蓄しておく事をしてほしい」
―季節性インフルエンザのワクチンは打つべきか。
「秋以降の流行の状況を見極める必要があるだろう。新型インフルエンザだけ
が流行するのであれば必要ないが、その保証はまだどこにもない。現時点では
冬季の季節性の流行にも備えるべきだと思われる」
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